DINARY DELTA FORCE / BED TOWN ANTHEM
DINARY DELTA FORCE / BED TOWN ANTHEM
「やっぱり王道は良い」
80年後半から90年代のHIPHOPにはドハマりしたし、今でも好きだ。
Pharcyde、Tribe、EPMD、Main Source、Mobb Deep、Nas、Common、Pete Rock…
今でも聴けば熱くなるしワクワクする。
この頃の音楽はトラックやラップだけではなく、
空気感もパックされているから感じることができるんだな、と思う。
これはそんな空気感を日本でパックした曲だ。
DINARY DELTA FORCEは神奈川藤沢をフッドとする
4名のラッパーから成るグループだ。
フっと吹きかけると埃が舞うようなビートに、
カラーの異なるラップが乗る。掛け合う。
メンバーは以下。
それぞれグっときたラインも一緒に。
祭SP a.k.a SHAKA DA HUSTLER
"
EVERYDAY BUY MONEY WITH TIME
まぁしょうがないってSMOKEでHIGH
転がすDICE 賭けるMY LIFE
魅せてくれこの町からのFLY
"
N.I.K.E a.k.a DUSTY HUSKY
"
辻堂PROJECT WRITERのCAMPUS
ヤバくなるSKILLにはBUFF出来ないPERFECT
CASH RULES EVERYTHING AROUND ME C.R.E.A.M
真っ黒いチップで塗りつぶすSCENE
"
RHYME BOYA
"
ここの土を踏めよMY SHOES
毎分毎秒で動くMY HOOD
哀愁蹴り飛ばしてまた来週
哀愁蹴り飛ばしてまた来週
"
ROMELICA a.k.a CALLY WALTER
"
滑り出した創造性豊かなガキが見せる羽ばたきは
人より高く飛ぶことで得るものすべてがこの地へのエール
"
それぞれ上手いのだがグループとして各々のカラーが出て
よくまとまっている。
やもすると、
「ローファイなトラック」、「一辺倒なラップ」、「フローに幅がない」
と括られてしまうかもしれない。
そう思った人はもう一度トラックをよく聴き、リリックを聴いてほしい。
ローファイだが削られたビート、刺々しいリリック、共感、うなずける言葉のチョイス。
この曲を聴くと、昔を思い出してアナログを引っ張り出してしまうはず。
自分はMobb Deepを引っ張り出した。